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電動歯ブラシが有効だというエビデンスは?

この広告宣伝で溢れた情報の海でおぼれないために、ここで厚生労働省が委託するMindsガイドラインセンターに助けを求めてみましょう。「Minds」の検索で、トップにヒットします。「Minds」のメインメニューから「電動歯ブラシ」を検索すると、4件の日本語の情報が出てきますが、そのうち次の2つが電動がブラシに関係した「システマティックレビュー」です。

・2005年のRobinsonら「口腔保健のための手用歯ブラシと電動歯ブラシの比較」

・2010年のDeaconら「歯垢除去ならびに歯肉の健康における電動歯ブラシの相違」

いずれもコクランライブラリーのシステマティックレビューを翻訳したものです。コクランレビューをつくっているのは、英国の国民保健サービス(NHS)が中心となったEBMを支える国際組織です。世界中でエビデンスレベルの高い臨床試験を選んで、テーマごとに概況をまとめる活動をしています。従来の権威者がまとめる総説(レビュー)とは違って、一律に客観的手法で論文を取捨選択して、特定のテーマについて概況をまとめたものです。いまのところ、保健医療情報でもっとも信頼のおける情報といえるでしょう。

(※1)Robinsonらのレビューは、45の臨床試験のデータを整理したもので、回転振動型の電動歯ブラシは、短期間(1~3カ月)では、手用歯ブラシよりも有効に歯垢を除去し、歯肉炎を減少させた、ほかの種類の電動歯ブラシでは、手用歯ブラシに対して一貫させた優位性は認められなかった。コスト、信頼性、副作用についての報告には一貫性がなかった。報告された副作用は、いずれも限られた地域に一時的に発生したものだった。

(※2)Deason SAらのレビューは、17臨床試験のデータだが、回転式電動歯ブラシが横方向に振動する電動歯ブラシよりも、歯垢と歯肉炎を減少することはわからない。あるいは研究結果に偏りが大きい。どれか1種類の電動歯ブラシがそのほかのものよりも優れていることを示す結論は得られなかった。副作用は小さく、短期的なものだけだった。

フッ化物入り歯磨き剤の使い方

2歳未満の子どもはフッ化物入りの歯磨き剤を「薄く塗るだけ」、2歳以上の子どもは豆粒大のフッ化物入りの歯磨き粉で歯を磨くことが推奨されています。このような利用であれば、安全でしかも乳歯のむし歯予防に有効です。

わが国では、歯磨き剤のフッ化物の含有量に関する表示が整備されていません。乳幼児向けの歯磨き剤にも、フッ化物の含有量が明示されていないものが少なくありません。そこで、専門家会では、定期的に子ども向け商品のフッ化物含有量を調査し、公表しています。

フッ化物(フッ化ナトリウムなど)を含む歯磨き剤の調査によると、フッ化物入り歯磨き剤を使わない場合に比較して約15%、研究によっては約30%のむし歯の減少が認められています。さらに、より効果的な使い方(歯磨き剤をすべての歯に均等につけ、2分間水で口をすすがない)を指示された子どもたちは、使い方を教えられていない子どもたちに比べて約26%のむし歯の減少が認められたとする報告もあります。

このようにフッ化物を含む歯磨き剤の効果ははっきりしていますが、水道水や食塩にフッ化物を添加している国、フッ化物錠剤を子どもに与えている国など、フッ化物の利用は国によってさまざまで、そのため国によっては乳児がフッ化物を摂りすぎてしまう問題がないわけではありません。とくに乳幼児については、少し注意が必要だといわれていますが、わが国では、海草やお茶などの食品以外には歯磨き剤くらいしかフッ化物の摂取機会はありませんから、摂りすぎの心配はまずないでしょう。

フッ化物による再石灰化

歯の表面の白濁(初期のむし歯)は、再石灰化によって治ります。初期のむし歯では、歯の表面は破壊されず、薄い表層の下からミネラルが奪われた状態(脱灰)になっています。再石灰化とは、そこにミネラルを戻してあげることで、これができれば初期のむし歯は治ります。エナメル質の再石灰化には、フッ化ナトリウム、フッ化スズなどのフッ化物を使うのが最も効果的です。

専門家による高濃度のフッ化物塗布だけでなく、家庭での低濃度のフッ化物を繰り返し使うことも有効です(フッ化物入りの歯磨き剤や洗口剤など)。こうすると、歯の周囲にとどまっている微量のフッ素イオンが、脱灰を防ぎ再石灰化を促進する役割を果たします。またフッ素イオンには、口内細菌の増殖を抑える作用や、殺菌作用もあります。

つまり、局所的なフッ化物の使用には、おもに次の三つの効果があります。

①脱灰作用の抑制

②再石灰化の促進

③細菌の静菌、殺菌作用

フッ素イオンによる再石灰化の過程では、エナメル質をつくっている物質(ヒドロキシアパタイト)が、より脱灰しにくい物質(フルオロアパタイト)に変化します。そしてフッ素イオンと結合したエナメル質は、普通のエナメル質とくらべ脱灰しにくくなるのです。フッ素イオンにはこの他にも、エナメル質にカルシウムイオンやリン酸イオンを取り込みやすくする作用があります。

ママができる、赤ちゃんのむし歯予防

子どものむし歯の予防では、①むし歯の原因になるミュータンス菌に感染させないこと(ママからの感染の予防)、②ミュータンス菌の数を減らし、悪さをしない善玉菌を増やすこと(ママの定期的メインテナンス)が大切です。

①について、フィンランドの研究者サーダリンは、興味深い研究をしています。歯科健診に参加した妊婦の口の中の細菌レベルを調べて、ミュータンス菌がたくさんいる妊婦を選び出し、出産後、赤ちゃんが3カ月~2歳の間、お母さんにキシリトールガムを噛んでもらい、子どもの口の中のミュータンス菌の数を調べたのです。子どもにはキシリトールガムを噛ませていませんが、お母さんがキシリトールガムを噛んでいたグループでは、子どもの口の中からミュータンス菌は少ししか見つかりませんでした。お母さんがガムを噛むのをやめたあとも調査をつづけていますが、やはりガムを噛んだ母親グループの子どもたちは、ミュータンス菌が少ないままでした(母親がガムを噛んでいたグループでのミュータンス菌の定着率は、3歳までで全体の27%、6歳までで51%)。

キシリトールガムがお口の中のミュータンス菌を減らすことは、すでに明らかになっています。したがって、お母さんのお口の中のミュータンス菌のレベルを低くしておけば、子どもに感染しにくくなり、むし歯ができにくくなると考えられます。

この研究以外にも、お母さんの口の中のミュータンス菌を減らす予防処置によって、子どもの口の中の細菌に大きな差が生じたという研究があります。この研究では、3歳で実験を終了したあとも、その差は開いたままでした。つまり、予防処置によってミュータンス菌が減り、代わりにいわゆる善玉菌が増えたため、子どもがミュータンス菌に感染しにくくなったものと思われます。子どものむし歯の数にも、当然大きな差が出ています。

アメリカでは、診療室での成人へのフッ化物応用が常識

日本ではフッ化物応用の主な対象は小児、という認識がまだまだ強いと思われます。しかし、フッ化物応用が進んでいるアメリカでは、事情は大きく異なります。
アメリカ歯科医師会の雑誌 Journal of American Dental Associationの141巻(2010年)に掲載された論文「一般臨床歯科医の小児と成人患者へのう蝕予防剤応用の違い」を見ると、フッ化物応用が広く全年代に行われていることに驚かされます。
この中で「診療室内フッ化物応用」とはいわゆるフッ化物歯面塗布のことで、フッ化物バーニッシュの塗布も含まれます。アメリカではこれを成人患者の36.2%に実施しています。おそらく日本では、ほとんど0に近い数字になるのではないでしょうか」。
なお、「処方せんなしのフッ化物応用」はフッ化物配合歯磨剤、低濃度のフッ化物洗口液などです。「処方せんによるフッ化物応用」にはフッ化物錠剤や900ppmFの高濃度のフッ化物洗口液、あるいは口腔乾燥症の患者に5000ppmFのフッ化物ゲルを各個トレーにて毎日自己塗布させるなどの手段が含まれます。
日本では応用できない手段もありますが、ともかくアメリカでは、18歳以上においてもフッ化物応用がなされていることがわかります。
日本においても、思春期から青年期、そして成人の患者さんに対するフッ化物配合歯磨剤とフッ化物洗口液の指導、そして診療室でのフッ化物歯面塗布が有効な予防手段であることに変わりはありません。
特にフッ化物洗口液は、歯ブラシによる清掃が不十分となる親知らずや隣接面などにも液が到達するため、う蝕予防効果が大きく期待できますし、そのことを患者さんにきちんとアドバイスすべきだと思います。
また、フッ化物配合歯磨剤もできるだけ1000ppmFに近い製品を選び、その適切な使用方法をアドバイスすべきです。さらに、歯ブラシが届きにくい第二大臼歯や親知らずについては、ワンタフト歯ブラシにフッ化物配合歯磨剤をつけてみがくというブラッシング法もアドバイスしておきたいところです。

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